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スタジオの撮影設備について

御徒町の自社スタジオは、幅5m × 奥行き6.5m(最大 10m )× 天井高 3.2m。人物全身の撮影が可能で、小物の撮影であれば2〜3セット組むことができます。格子状に張ったタイルの床は、正確なセッティングと撮影の記録が必要な際に一役買っています。
撮影をスムーズに行うには、多数の機材が必要となります。
カメラや照明機材はもちろん、効果的・効率的な撮影を行うには市販の物だけでは間に合わず、多くの専用器具を手作りしています。

■確認用モニター

カメラマンはもちろん撮影に関わるスタッフやお客様が、リアルタイムに画像を確認できる様にスタジオ内には多数のモニターを配置しています。
1.モニターをご覧頂き、商品の見え方やレイアウトをご確認いただきます。
2.ライティングが整い本番の撮影に入りましたら色彩やトーンをご確認頂き、 その場でご要望に沿って画像処理オペレーターが簡易レタッチを行い、最終仕上がりイメージを共有します。
※レイアウトデータをお持ち頂ければ、その場でレイアウトに配置することも可能です。
    
ウエイティングスペースのモニター

 

    
人物撮影ではライブ映像と撮影した画像を同時に表示します。


■カメラ

撮影内容に応じて、小型センサーの2000万画素から中判サイズの1億画素(最大4億画素)をご用意しています。 WEB用の比較的小さな使用サイズの撮影から大型ポスターまで幅広く対応可能です。
   
左から1億画素のGFX100、5Dsr、自作ビューカメラにMFT


■様々な機器を搭載した大型カメラスタンド

カメラを安全かつ安定して固定するのがカメラスタンドです。 高さ 30cmから2.7m までレバーひとつで簡単に昇降できるこのスタンドは、さまざまな機器を搭載しています。
カメラをコントロールするノートPCと24インチモニター、カメラの電源やLAN、USBハブ、HDMI分配機、HDMIの無線送信機、ストロボと商用電源の無線制御装置、外部モニターの入力切り替え器等、スピーディーな撮影を担うスタジオの旗艦となっています。



■ストロボ 大型11台20灯、モノブロック型20灯

大型ストロボは色温度調整機能や閃光スピードのコントロールのできる、スイスのブロンカラー製の最上位のジェネレータとフラッシュヘッドを4台8灯完備。さらに大光量の国産大型ストロボを7台12灯揃えています。大光量を必要としない宝石や時計、化粧品の撮影用に高度な通信制御機能を持ったモノブロックタイプのストロボ(100〜500Ws)を20灯程揃えておりますので、あらゆる撮影に対応可能です。



■特殊ストロボ

最速1/10000秒の大型高速フラッシュを完備しています。 水などを使用した撮影で、動きを止めたい時に使用します。 正確なタイミングで写すために、赤外線センサーや振動センサーを用意していますので、連続して同じタイミングで撮影することができます。各センサーはフラッシュとの間に遅延回路を接続していますので、1/100 秒単位でタイミングを遅延させることが可能です。



■屋外でのストロボ電源

屋外の撮影で電源が必要な場合は、ガス式の発電機(最大900W)で 2400Wsの大型ストロボ2台4灯を同時に使用可能です。その他にも 200〜400Wsのバッテリーストロボも完備していますので、日当たり条件の悪い撮影現場でも十分な光を使用する事ができます。


■レーザーモジュール

撮影で意外と手間の掛かるのが、真正面からの撮影です。多くの場合、完全に左右対象になることが求められますが、被写体やセットが曲がっているのか、カメラがずれているのか判断しづらいことが多々あります。通常の水準器は幅1メートルに対して3mmの誤差は規格上許容されていますが、レーザーを使用すると数倍の精度で、水準器では確認できない回転角度等も合わせることができます。



●カメラ、撮影台、商品、背景の垂直水平を厳密に合わせる


当スタジオでは、垂直水平を瞬時に正確に合わせられるように、床のタイルを格子状にして、ラインレーザーを活用しています。最初にカメラの背後から照射された垂直のレーザー光線でカメラスタンド、カメラ、撮影台、商品、背景を一直線上に配置し、左右の傾きや回転は、鏡を併用して合わせて行きます。
スタジオの天井に埋め込まれたレーザーユニットは、音声でスイッチングできるようになっています。
最初におおよそのカメラ位置を決めれば、カメラを覗くのはピントの確認のみです。「何か少しずれている」と感じる時は、撮影商品が歪んでいる場合がほとんどです。

 


カメラの背後の天井に設置されたレーザー

鏡を併用するとテーブルの回転も一発で合います。



商品の位置・向き合わせも厳密に可能
レーザー光線は、商品を同位置で差し替えしたい時にも便利です。 以前、一眼デジタルカメラの WEBサイトで新旧のカメラとレンズを自由に組み合わせることができるコンテンツの撮影があり、新製品を毎回同じ角度で5アングル(正面、斜め左右、上面、背面)で撮影する必要がありました。撮影するカメラの位置と新製品の位置をレーザー光線で合わせることで、ほんの数分で大きさの異なるカメラとレンズを正確に差し替えることができ、アングルの変更も短時間で行うことができました。
15年以上続いた WEBコンテンツで、その間スタジオが2度変わりましたが、位置や角度のずれに寄る再撮影は一度もありませんでした。 レーザー光線は鏡を併用することで、その直進性を活かして正確に位置や角度を合わせることができます。




3本のレーザー光線で正確に左右、上下前後の位置を合わせます



■カメラに搭載した自作の簡易レーザーモジュール

一部のレンズにレーザーモジュールを自作で搭載しています。洋服の置き撮りでは、画面の中心に真っ直ぐ洋服を配置する必要があります。 大きな無地のケント紙の中心に真っ直ぐ洋服をレイアウトするのは至難の業ですが、レーザーを使用すると簡単にモニターを確認することなく中心に真っ直ぐ洋服を置くことができます。お歳暮やお中元のパッケージの置き撮りなど、垂直水平を正確に合わせたい場合はもちろん、様々な場面で役立っています。
EF24-105mmのレーザーフード
レンズーに付いた棒は、ズームリングを回す為の補助器具です。
レーザー光線を活用した洋服の撮影


■レーザーでレンズの最高性能を引き出す

商品撮影ではピント面を変えることができるアオリ機能の付いたレンズを使用しますが、ピントを合わせる為に単純にアオリを使用するとレンズの中心が被写体から外れてしまいます。
常に最高の画質を得るには、できるだけレンズの中心が被写体の主要部分を捕える必要があります。スタジオにあるチルト機能を持つレンズは光軸確認用のレーザーモジュールを搭載し、常にレンズの最高性能を引き出します。




■有害光を徹底的にカット

光学レンズはレンズ内を通る光の量が多いと描写力が低下します。逆光や白い背景で撮影した時に写真がボヤッと感じるのはその為です。特に斜めからレンズに入る光は鏡筒の内側で有害反射を起こし著しくレンズの描写能力を低下させます。
レンズの性能を最大限引き出す為に、アイリス付きのフードを製作し徹底的に有害な光が入らない様にしています。また、アイリスを絞る事でチルト式レンズの中心をレーザーと同様に確認することができます。
このフードはゼラチンフィルターに対応しているため、厳密に遮光する場合は、フィルター挿入部分にも遮光用のマスクを追加できます。


無段階で可変可能です。


切り抜き用の写真では、余分な余白は不要です


■「イカ天」セット組に数分。
  継ぎ目のない撮影セットで商品への映り込みを解消

化粧品やジュエリー、時計など水平に近いアングルで撮影しなければならないことが多々あります。その時気になるのがライトやセットの映り込みです。当スタジオではこの映り込み問題を一枚のトレペで左右とトップの継ぎ目がない通称「イカ天」と呼ばれるセットを組むことで解消しています。
奥行き2メートルのこのフレームは最初のセッティングにかかる時間は数分。2本のスタンドと天井から吊るした1本のチェーンで固定されており、スタンドの昇降とチェーンの長さで、高さと角度を調整しトレペの開き具合も前後共に自在に調整可能です。また、補助レールを使用すると、円形のトンネル状にする事ができます。「イカ天」と同じような継ぎ目のないセットを一般的な撮影機材で組むと1時間くらいセッティングにかかり、セッティング後に高さと角度の調整は困難です。イカ天は撮影物の大きさに合わせて、2サイズ用意しています。
このセットでジュエリーを装着したモデル撮影が可能です。




■電動回転台 〜ボトルの「正面合わせ」が一発一瞬〜

実は、物を正面真っ直ぐに置くというのは、以外と難しいことです。ぱっと見は真っ直ぐに見えても撮影して拡大すると少しずれていることがわかります。これが大きなポスターやサイネージに表示された場合、製品イメージを毀損することになってしまいます。当スタジオでは、使用サイズの大小にかかわらず、確実に正面合わせをして撮影することができます。その際に使用するのが、天体望遠鏡の赤道儀を利用した電動回転雲台です。1秒間に0.5度と言う超低速で回転し、リモコン操作で回転および前後または左右のチルトが可能です。LEDライトを撮影物に照射して、グリッドを貼り付けたライブモニターで確認すれば、一瞬に正面真っ直ぐにセットすることができます。



【高いクオリティーと時短を実現するために、様々な機器や道具を自作】

上記の機材以外に、切抜き撮影専用の特殊な撮影台、ジュエリーの撮影でリングを正確に配置する装置や、ネックレスを捻れ無く左右対象に並べる定規、チェーンやピアスを吊るすアングル台、時計を正確に固定する台など多数の自作器具があります。
2022年に導入した3Dプリンターはこれまで手間のかかった撮影を次々とスピードアップし、その間習得した3Dモデリングの知識は、撮影できないパッケージの画像制作や特殊背景の制作にも役立っています。

ここでは公開できないアイテムが多いため、スタジオで是非ご覧ください!!


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